未曾有の業界危機を乗り越える
「還暦式」というマーケット視点の新サービス

このコロナ禍において様々な業界が打撃を受ける中、ホテル・ブライダル業界は特に大きな経営ダメージを受けています。そんな中、私たちが生み出した新たなサービスコンテンツが、これからのマーケットに受け入れられつつある、確かな手応えを感じています。それが「還暦式」。ブライダル業界のスキームを生かしながらも、かつては狙えなかった顧客層を取り込む、新しい挑戦についてご紹介します。

• Contents
• 業界のダウントレンドを逆手に取る、新しいサービス
• 高齢化社会にマッチする新商品誕生。その直後に発生した、コロナ危機
• ビフォーコロナよりも、強い経営体質へ

業界のダウントレンドを逆手に取る、新しいサービス

近年の少子化、コロナ危機…。今はホテル・ブライダル業界にとっていわば逆境の時代です。しかしその高いサービスクオリティを活かした新サービスが展開できないかと、コロナ以前よりずっと考えていました。
その結果、着目したのがシニア層。以前、知人の生前葬に参列した際、その暗く悲しい雰囲気に強い違和感を覚えたことがありました。確かに昔は「還暦＝現役引退」、そんなイメージがありました。しかし今では60代以降も積極的に社会参加している方がほとんど。もっと明るく前向きなイベントに出来ないか。還暦が「第二の人生の始まり」になるパーティが商品化出来ないか。それならばホテル・ブライダル業界もこれまでに築いたノウハウを生かして新展開が出来るはず。私たち流の「還暦式」を展開しよう、そう決めたのが昨年末（2019年末）のことでした。その後、既に類似サービスを展開していた株式会社60にジョインし、あらためて「みんなの還暦式」としてサービスを開始したのです。

高齢化社会にマッチする新商品誕生。その直後に発生した、コロナ危機

晴れてお1人目の「還暦式」を実施したのは、今年（2020年）2月。主催者は60歳の女性経営者。会は盛況で、企画した私たちも確かな手応えがありました。何より手応えを実感出来たのはパーティ終了後、主催者から頂いた言葉。

「どんなパーティにするかと考える過程で、今後の人生についてもじっくり考えることが出来ました。残りの人生で自分が何をしたいのかが、明確になった気がします。」

「還暦式」は主催者と「還暦式事務局」が、どんなパーティにしたいかをともに考え、作りあげ、それを会場で施行いたします。それはホテル・ブライダル業界のサービスクオリティと経験があってこそ実現出来るもの。その結果完成した「還暦式」を「第二の人生の始まり」として、初の主催者に感じて頂けたのです。これは私たちにとってだけでなく、高齢化社会にとっても非常に価値のあること。ブライダル業界にとっては、希望とも言える大きな手応えでした。いざ本格的に市場展開へ、と動き出したその矢先、コロナ危機が発生したのです。

ビフォーコロナよりも、強い経営体質へ

言うまでもなく、一箇所に大人数が集うビジネスは一気に自粛傾向へ。ビフォーコロナのスタイルでは、もはや通用しない世の中になりました。そこで「みんなの還暦式」にもコロナ仕様のアレンジを加えたのです。
リアルでもオンラインでもお祝い可能にするため、クラウドファンディングのように会費を数パターン用意。お祝いだけ、オンライン参加だけ、お祝いも会場参加も…など、ゲストが祝い方を選べるスタイルにしたのです。もちろん会場参加者のために、感染防止策も徹底的にケア。参加者も主催者も、そして会場も、みんなに負担・不安を与えないこのスタイルは、まさにコロナ禍の今だからこそ、生みだせたカタチだと言えます。
もう一つこだわったのは、先払いかつオンライン決済というキャッシュフロー。結婚式ビジネスにおける現金回収サイクルの長さは、経営課題の一つだったからです。財務負担を少なくした商品は、経営的観点から見ても魅力的な商品とも言えるのです。

一時は展開中断を余儀なくされていたこの「みんなの還暦式」。次回は9月に予定されていますし、これから展開を加速させる予定です、クライアントとともに、ビフォーコロナよりも強い組織を目指して。
コロナ禍でも少子化でも高齢化社会でも、未来に続くビジネスのヒントは、探せばきっと見つかるはず。見つめて、探して、考えぬいた結果にうまれたサービス「みんなの還暦式」のように。このヒントを見つけることこそが、私たちFeel and Createの使命でもあるとすら、感じている今日このごろ。株式会社60のメンバーとともに、この時代にこそ必要なサービスを、意味と価値を込めて展開してまいります。

業態転換・新規事業にご興味のある企業の皆さまへ。「無料オンライン相談」にて、随時お問合せを承っております。以下のコンタクトフォームに「還暦式の件」とご記入いただき、お気軽にご相談ください。