ブライダル・ホテル・飲食店専門のコンサルティング会社です

  • Contents
  • 顧客の次に見つめたのは、マーケット
  • 「所有」から「共有(シェア)」の時代へ
  • 経営の観点と、顧客の観点
  • 大切なのは「意味」と「価値」
  • 今を切り捨てず、アップデートさせてゆく

顧客の次に見つめたのは、マーケット

改装計画を進めつつ、いまマーケットがどんな動きをしているのか、その時流も視野にいれて動いていました。
ビフォーコロナから、結婚式の列席人数縮小化は確実に進み、同時に多様化も進んでいたブライダルマーケット。カスタマーの予算をもっと柔軟に配分・アレンジできるようにすべきでは?サービスを提供する側が、もっと多様性を持つべきなのでは?という思いが根底にあったからです。その思いをカタチにした提案が「DECORATE COLLECTION」。全国のホテル式場様向けに私たちが開発したこのコーディネートスタイルは、ベルモニー様で初めて導入されることとなったのです。

「所有」から「共有(シェア)」の時代へ

例えば装花。これまでは「料理や衣装に費用を費やしたい、お花はある程度でいい」というカップルが予算を減らすと、極端にチープな装花が用意されていた、などというケースも業界では珍しい話ではありません。それであれば、クオリティの高い造花をレンタルで使ってもらえば、スタイリッシュにかつ、生花よりも低価格でテーブルを彩ってもらえるんじゃないか。しかも生花だと一度きりしか使えませんが、造花なら何度でも使えます。
目的は生きた花を飾ることではなく、パーティの品質を下げないことです。今の適齢期世代の価値観が、「所有」から「共有(シェア)」に変化していることも踏まえたこの提案は、クライアントにはもちろん、数多くのカップルたちにも喜んでいただけるサービスになりました。

経営の観点と、顧客の観点

先の造花案はクライアント側からみても、絶対にマイナスにならないアイデアです。花そのものの売上高は下がっても、レンタル費として販売できることで利益額は担保できる。さらに浮いた予算でお料理やお飲み物など、より粗利率の高い商品へのアップセルができる。カップルのニーズを汲み取りながら、より利益確保できる企業体質に変化できるのです。

私たちは結婚式場をリメイク・プロデュースさせていただく立場として、生まれ変わった時、以前にもまして利益体質になっていただくことを常に意識しています。いまは単にキレイなもの、おしゃれなものに多額のリソースを割いても、カンタンに回収できる時代じゃありません。だからこそ私たちは「経営の観点」と「顧客の観点」、双方の目でみながら提案をしていくのです。そこの過程で鍵を握るのが、PHASE2でもお話した「意味」と「価値」。これはどんな業界においても普遍的なテーマだと私たちは考えています。

大切なのは「意味」と「価値」

「何千万も改修予算をかけたのに、思うように収益があがらない」「装花や料理の単価が上がらない」「現場スタッフが、自社のコンテンツに自信を持って提案できていない」。
こんなご相談が私たちのもとには日々、数多く届きます。クライアントサイドに思いはあるのに、なかなか結果に繋がらない。でもそれは現場の怠慢でも、経営陣の無関心でもなく、きっとサービスの「意味」と「価値」がクリアになっていないだけ。
顧客となりえるターゲットにとって、提供するコンテンツはどんな「意味」を持つべきなのか。彼らは何に「価値」を感じる人たちなのか。ターゲットにとっての「意味」と「価値」は、当事者であればわかりそうだけど、実はなかなか見えにくい代物。それを見つけていく過程こそ、私たちFeel and Createがともに向き合いたいプロセスなのです。

今を切り捨てず、アップデートさせてゆく

新しい「意味」と「価値」を生み出すことは、既存の顧客を切り捨てることでも、現場にトップダウンすることでもありません。それはこれまで積み上げた現場の思いも「得意」も切り捨てることになる。それはあまりにもったいないことです。だからこそ得意領域を大切にしながら、新たに守備範囲を広げていく。今までアプローチできていない層へもアプローチしていく。それが「現状ターゲット✕拡張ターゲット」。スクラップ・アンド・ビルドというよりは、「アップデート」というイメージで母数を拡大していく戦略、それが私たちFeel and Createのスタイル。これからもより多くのクライアントと、素敵な「意味」と「価値」を生み出していきたいと願っています。

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